金曜、冷蔵庫の最終面接
98円のもやしは安かった。食べられたなら
月曜に買った葉物は、残業二回の間にしんなりしました。「自炊は一食390円だった」と言っても、捨てた野菜と金曜の外食を隠せば正しい比較になりません。一方、冷凍食品も奥で忘れれば高価な氷の板です。
ここでは実在人物の体験談ではなく、同じ五日を平常週と残業週に分けた試算例で、買値ではなく食べ終えた一食の費用を比べます。
先に結論
予定どおり五回作れる週は自炊。予定が崩れる週は冷凍食品が支出の上限になる
平常週モデルでは、自炊1,740円、冷凍食品2,220円で自炊が480円安くなりました。しかし購入した自炊食材1,740円のうち350円分を使い切れず、金曜に900円の外食を買う残業週では支払額2,640円。冷凍食品側の2,220円より420円高くなります。廃棄350円は購入額に含まれるため、二度足しません。
これは全国平均や特定商品の実売調査ではなく、価格の逆転条件を示す仮定です。答えは「料理できるか」だけでなく、買った食材を予定どおり食べる確率にあります。
比較のルール
購入費を隠さず、食べた回数で割る
完食単価は(購入費+調味料使用分+光熱費+代替購入)÷実食数で見ます。購入費には、食べずに捨てた食材も残ります。冷凍食品側は主食やスープを足した金額まで含めます。
量
主食・主菜・野菜がある一人分を想定
期間
月曜から金曜までの夕食五回
除外
全国一律価格、医療的な栄養評価、特売保証
平常週
月曜から木曜は自炊が先行し、金曜まで作れば480円差
冷凍パスタ+スープ
480円豚こま生姜焼き+ごはん
390円冷凍炒飯+冷凍野菜
430円月曜の残り+みそ汁
250円冷凍弁当+ごはん
620円鶏むね丼
360円冷凍うどん+卵
280円野菜うどん
330円冷凍餃子+ごはん
410円鶏肉と残り野菜の炒め物
410円冷凍食品 2,220円
自炊 1,740円
食材は使用分を按分し、残りを翌日へ渡したモデル。商品、地域、量、光熱費で変わるため、自分のレシートで置き換えてください。
残業週
木曜に作れず、金曜は外食。購入食材と代替食の二重払いで逆転する
自炊用に1,740円分を購入し、残業で野菜350円分を傷ませ、金曜に外食900円を買った場合、レジから出た支払額は1,740円+900円=2,640円です。そのうち実際に食べられた自炊食材は1,390円相当。廃棄350円は1,740円の内数であり、支払額へもう一度加えません。
冷凍食品は五食を予定どおり食べれば2,220円のまま。ただし予定変更で一食を忘れ、別の夕食を買えば同じ二重払いが起きます。保存期間の長さは、在庫を見なくてよい権利ではありません。
7日間の台所
日曜に二食だけ保険を買い、木曜に使う
冷蔵庫を撮影し、自炊三食分と冷凍二食分だけ購入
傷みやすい葉物と豚肉で自炊。火曜分を残す
月曜の残りを食べ、購入額ではなく使用分を記録
鶏肉と玉ねぎで丼。残りは金曜用に冷凍
残業。予定どおり冷凍うどんを使い、外食を回避
冷凍しておいた主菜か、二食目の冷凍食品を選ぶ
購入額、残り在庫、捨てた量、調理時間を集計
価格以外の同条件
量と栄養が違う一食を、価格だけで勝負させない
冷凍パスタ一皿と、肉・野菜・ごはんの自炊を同じ「一食」と数えるだけでは公平ではありません。主食、主菜、野菜の有無、内容量、食後の追加品を確認します。特定の栄養制限がある場合は、価格より表示や専門家の指示を優先してください。
満腹にならず夜食を買ったなら、その費用も加えます。逆に自炊で二食分できたなら、一回の購入額を一食へ全部載せません。何皿食べたかと、翌日に何が残ったかをセットで記録します。
冷凍食品が向く週、自炊が向く週
冷凍食品を増やす週
- ・帰宅時間が読めない
- ・生鮮品を余らせる予定が見える
- ・短いレンジ待ちなら確保できる
- ・冷凍庫の在庫を確認できる
自炊を増やす週
- ・食べる日と量が安定している
- ・食材を複数メニューへ回せる
- ・味や量を自分で調整したい
- ・調理と片付けの時間が取れる
今週の実験
一週間だけ『3自炊+2冷凍』を試す
- 日曜:在庫写真を撮り、使い切れる三食と冷凍二食を買う
- 月〜水:傷みやすい食材から自炊し、残りを記録
- 木・金:忙しい日に冷凍食品を使い、追加品も記録
- 土曜:総支払額÷完食数、廃棄、所要時間を比較
翌週は安かった側ではなく、困らなかった側を一日だけ増やします。
まとめ:最安の一食より、最後まで食べる一週間
平常週は自炊、残業週は冷凍食品が有利になるモデルでした。購入費、廃棄、代替購入を同じ式へ入れ、量と時間も別に採点すれば、自分の逆転点が分かります。
コンビニや宅食まで含めるなら宅食とコンビニ比較、食品ロスを減らすなら一人暮らしの食品ロス対策、買い物設計は週一回のまとめ買いへ進めます。
